2025年も終わりに近づき
金属加工業の現場では「人が足りない!」という声がずっと嘆かれていました。
ベテランの退職、新人採用の難しさ、加工の多様化…現場はいつもフル稼働です。
では、2026年にはどう変わるのか?
今回は現場目線で、金属加工業ならではの“人手不足予測”をまとめてみました。
①人手不足は続くけど、現場の回し方が進化する
残念ながら人手不足は解消される可能性は低いと思います。
ただ、現場の工夫で何とか回そうという動きが加速しています。
段取り改善:金属のセット時間や治具交換を短く
工程の統合:旋盤→フライス→穴あけ、まとめて効率化
自動化・半自動化:CNCやロボットで繰り返し加工をカバー
少ない人数でも回る工場作りが、2026年のキーワードです。
② スキルマップで「誰が何をできるか」が一目でわかる
金属加工は特に、熟練者の技術がものを言います。
2026年はスキルマップで作業の可視化がさらに広がります。
誰が旋盤、フライス、溶接をどこまでできるか
作業の属人化を減らす
教育計画や作業割り振りが効率化
熟練者がいなくても、データとマニュアルで現場が回せるようになります。
③ 若手採用は“現場の見える化”が勝負
若手技術者は会社の雰囲気や仕事の内容を重視します。
2026年はSNSや動画、ブログで現場の様子を発信する企業が有利です。
「旋盤でこんな部品作ってます!」
「ロボットで穴あけ自動化してます!」
「新人も一緒に金属加工やってます!」
こうした情報発信が、応募数に直結します。
④ 熟練者の退職で技術継承が急務
ベテランの退職は金属加工業にとって大きな痛手。
特に、微妙な寸法調整や切削条件のノウハウは紙やマニュアルだけでは伝わりません。
加工動画の作成
CNCの加工データを残す
手作業のコツをマニュアル化
2026年は「技術を見える化・残す」年になるでしょう。
⑤ 生産性アップが人手不足対策のカギ
人が足りなくても、少人数で多くの加工をこなすことが求められます。
治具改良で段取りを短縮
自動計測で検査時間を削減
不良率低減で再加工を減らす
効率化できる会社ほど、人手不足でも生き残れる年です。
⑥ 外部パートナーとの連携が当たり前に
特殊加工やピーク時の仕事は、外部との協力が前提になります。
特殊材質や大型部品は協力工場に依頼
ピーク時だけ外注でカバー
外部パートナーとのネットワーク強化
これにより、自社だけで全部やろうとする時代は終わります。
ただし、個人的には自社で完結出来るようにするのがベストだと考えます。
これくらいでしょうか!?
これからの企業の生き残り戦略はより時代に合ったものを選ぶ必要はあると思いますね。
